忘れてた

純真無垢で思春期まっただなかの中学生の頃。
　丁度、姓に目覚めた頃のこと。
　あの頃、地球を征服したいと考えてた。
　理由は、この世から争いをなくすためには、どうしたらいいか考えていた結論がそれだった。
　お風呂につかった時や、布団に入って眠る直前、誰もが死とか自分とは何だとか、哲学のように妄想してた。
　その結論が、「世界征服をし、国境線を全て消して平和な世界を作りたい。」だった。そんなことを、「はっ」と思い出した。
　常に世界を振るわせたい、それくらいのこと出来るだろうと信じていた、あの情熱が、いつの間にか消えていた。
　凄い、くだらないけど、完全なるオジサンになろうとしているこの年齢で、まだまだ未熟だと感じてしまう。
　今だってやりたいことだらけだ、猿のように腰を振りたいとも思ってるし、世界だって欲しい。　あーぁ。俺ってつまんねぇなぁ。